【Blog.(就職・心理学)】

【『視線のパワー』で相手を揺さぶる】心理学Part4

目次

はじめに

人の感情は『目』に現れると言われます。

一般的に人の目から入った視覚情報は、脳で処理され身体に指令をだします。

例えば、危険な物が自身に向かって飛んで来ている事を目視したとき、脳では『ぶつかる・ぶつからない』等を瞬時に判断します。ぶつかりそうであれば『どこかに隠れたり・その場から逃げたり』等、行動をすることになります。

また逆に、暗い所に行くと瞳孔が開きより多くの光を集めようとしますし、明るい所に行けば眩しくなるため瞳孔は小さくなります。これらもまた脳で判断し『目』に指令を出しています。

このことから『脳と体』は密接な関係で成り立っている事を考えると、『感情』も『目』に現れておかしくはありません。

それでは、『目』関する心理行動を見ていきましょう。

目に関わる心理学

①『目をそらす心理・見つめあう心理』

子供は『うそ』をついている時は『目』を逸らします。子供にとって視線は、心の中を見透かされそうで怖い気持ちを抱いています。

恋人たちは、見つめあうだけで『幸福感』を感じています。そのため長時間のアイ・コンタクトをすると生理的興奮が生じ、相手に対する関心度が高まります。

一方、ライバル同士が『にらみ合う』場合には闘争心が伝わります。相手への威嚇を誘発しますのでとても緊張感に苛まれます。

目と目を合わせることは『好悪』どちらともに感情が起こりますので、タイミングやコミュニケーションはとても重要です。コンタクトをするつもりが『怖がらせてしまう』事もありますので注意が必要です。

 

②『3秒以上みつめたら』

アイ・コンタクトをすると緊張感が生じます。そのため相手の『集中力』を引き付ける効果があるので、大切な事を伝えるときにはとても有効な手段となります。

普段の雑談で目と目を合わせるのは1秒程度と言われています。それ以上に見つめ合っていると『沈黙』が生じ居心地の悪い空間となってしまいます。

ある心理学者の研究では、1回の会話で目と目を合わせる時間は会話全体の『約3割』と言われています。

そのことから逆に考えると目と目を合わせる事を『3秒』以上行うえば相手に何らかの『心理的意味』を与える事が出来ることになります。

③『よく目が合うのは偶然ではない』

ある研究者の実験では、知らない人と2人で会話を設定し1分間で目と目を合わせる時の回数について『同性と異性』との違いを検証したところ、同性では40回~50回、異性では30回前後という結果がでました。

このことより異性同士では目と目が合う回数が増えることで『好意度』を図ることが出来ます。よく目が合うのはその効果の表れかもしれません。

 

④『大きい目・小さい目でわかる素直度』

アメリカの心理学者の実験では、『嬉しい時』ほど瞳が大きくなり『瞳孔』が開く結果となりました。

瞳が大きい人は、表現力がありますので感情が素直に表に出ます。しかしその一方、目の小さい人は瞳も小さいので何を考えているのか人に読取ってもらうことが難しくなります。

権謀術数の商談なら目の小さい人は有利に働きますが、第一印象を与えるなら目の大きい人の方が有利に働きます。

 

目に関わる故事ことわざ

故事ことわざにも目から読取る心理について表現がされていますので一部紹介致します。

  • 目千両(千両に値するほど魅力的な目の事)
  • 目で殺す(色っぽい目つきで、相手の心を虜にさせる事)
  • 目で見て口で言え(自分の目で確かめてから言う事)
  • 目で目は見えぬ(自分の欠点には気づきにくいもの)
  • 目は口ほどに物を言う(人の気持ちを相手に伝える事ができる)
  • 目は心の鏡(目を見るとその人の心がわかる)

私のエピソード

私の学生時代のエピソード(恋愛)をお話致します。

私は同じクラスに『気になる子』がおりました。しかし、その子を遠くから眺めているのが精一杯で話をすることなど全く出来ませんでした。

同じクラスの為、周りの友達の『』を気にしながら常に迷っていました。『断られたらどうしよう』とそればかり考えており行動に移すことが出来ませんでした。

そのような状態が半年続きました。

私が相手に視線を送ると、たまに偶然にも目と目が合う時があります。

その時はとても『幸せな気分』になり、その日の行動に活力が生まれました(周りは迷惑だったかもしれません)

私が次にとった行動は、1日のうち何回『』を合わせる事が出来たかをノートに書いていきました。ノートに記録をしてしまった事で『変な目標』が出来、目と目を合わせる事に意識が集中しました。私自身は遠慮しながら無言で目と目を合わせていましたが、相手は不気味に思ったかもしれません。

そして目を合わせる回数が増えていく事になり、次にとった行動は大胆にも何秒間『』を合わすことが出来るかを実行しました。はじめは1秒間『目』が合ったら『目』を逸らしてしまいましたが、次第に2秒・3秒と増やしていく事ができ『見つめる』迄になりました。

ここに至るまで全く『一言』も話をしたことがありません。ただ見つめているだけです。

約10ヶ月位が経ったころ、全く進展がないので私自身がしびれを切らし、行動に出る事にしました。(告白です)

友達からその子の連絡先を教えてもらい、同じクラスにも関わらず電話をして初めて会話をすることが出来ました。たわいのない会話から始まり、終盤になって一世一代の重大な局面に差し掛かりました。

私と付き合ってもらえないか』と告白をしました。

すると答えは『保留』です。いまは勉強があるから少し考えさせてくれとの回答でした。

私は『高いテンション』をどのように処理したら良いのかわからなくなり狼狽えておりました。

数日が経ち、いつものように学食で同級生たちと昼食をしておりました。

するとそこに普段は来ない『気になる子』が私のところに来て『手紙』を手渡しました。私は無言で手紙をポケットにしまい食事を続けました(心の中はドキドキです)

普段突っ込みをしてくる同級生達も、あまりの違和感に無言となりその場の会話がなくなりました。

放課後になり、私はその『手紙』を恐ろ恐ろ開けました。

すると、『お付き合いします。よろしくお願いします。』と書かれておりました。

私のどこかに行っていた『高いテンション』が戻り、交際がスタートしました。

終わりに

相手の目を見ることで何らかのメッセージを送ることが出来ます。

使い方によっては『良し悪し』がありますので、相手との信頼関係は必要ではないかと感じております。

私自身の場合、同じクラスメイトでしたので、相手も多少の理解(良し悪し)は持っていたと思います。

だからこそ、長期にわたり恋愛を貫けたと思いますが、今の時代はストーカーとなりますので気をつけて下さい。

 

ヒロタウルス情報局