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【外貨預金とは】

Studing Money⑦

目次

【外貨預金とは】
  • 外貨預金とは、日本(円)ではなく外国の通貨で預金することです。
  • 日本で円を預金するのとは、違う点がありますので確認しましょう。

 

【外貨預金の利回り】

  • 金利5%3ヶ月米ドル定期預金へ1万ドルの預入を考えてみましょう(この間の為替レート(仲値)は110円で変化なしとし、為替手数料は往復2円、税金は考えないとする)

【ステップ1:円ベースの預入額】
  • 初めは外貨預金に預ける円ベースの金額を求めます。

『為替レートとは』

  • TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate):円を外貨に替えるとき(預入時)の為替レート

   ※金融機関から見て外貨の売り、つまり顧客の外貨買いとなる。

  • TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate):外貨を円に替えるとき(満期時)の為替レート

   ※金融機関から見て外貨の買い、つまり顧客の外貨売りとなる。

仲値:実勢レート。TTSとTTBを決めるベースとなるレート(仲値に為替手数料を乗せたものがTTS及びTTB)

 

  • 預入る円ベース金額 = 外貨の額(10,000ドル)× 為替レート(TTS:111円) = 1,110,000円

   ※TTS:仲値110円 + 為替手数料1円(預入分)= 111円

【ステップ2:外貨ベースでの元利合計】
  • 外貨ベースでの元利合計を求めます。

『外貨ベースの元利合計』

  • 外貨ベースの元利合計 = 外貨ベース元本(10,000ドル) × {1 + 金利(0.05) × 3(ヶ月) ÷ 12(ヶ月)}=10,125ドル

 

【ステップ3:円ベースでの受取額】

・ステップ2で求めた外貨ベースでの元利合計から円ベースの受取額を求めます。

『円ベース受取額』

  • 円ベース受取額 = 外貨ベース元利合計額(10,120ドル) × 為替レート(TTB:109円) = 1,103,080円

    ※TTB:仲値110円 - 為替手数料1円(受取分) = 109円

【ステップ4:円ベースの利回り】
  • 円ベースの利回りを求めます。

『円ベースの利回り(%)』

  • 円ベースの利回り(%) = {(円ベース受取額(1,103,080円 ÷ 円ベース預入額(1,110,000円)- 1 } × 4か月(12ヶ月 ÷ 3ヶ月)×100 = ▲2.49%

    ※金利5%で3ヶ月程度の預入では、為替手数料(往復)に負けてしまい利回りはマイナスとなってしまいます。

【ポイント】

利回りは、為替レート・預入額・預入金利・預入期間によって利回り結果が変動するため必ずシミュレーションを行い計画的準備が必要です。

為替変動リスク・地政学リスク(カントリーリスク)なども考慮の上、長期的運用が重要と考えます。

 

【アドバイス】

外貨預金にご興味のある方はご自身が利用されている銀行に相談をしてみてください。