新卒でも『即戦力の時代』に
目次
【はじめに】
現在は大きく時代が変わりました。今までの企業戦略は従業員を増やす事で売上を伸ばしていく『やり方』でした。
今までは一人が持つ能力を100・売上も100とした場合、従業員を10人に増やせば一人の持つ能力は100・売上は1000にすることが出来ました。。
しかし今は、従業員を5人程度に絞り、一人の持つ能力200・売上は1000というように一人当たりの『生産性』を重視するようになりました。
《今も昔も労働時間は変わらない》
働き方改革で一見労働環境が変わったかのように思えますが、労働基準法の労働時間1日8時間(週40時間)は変わっていません。
そうした中、企業は売上を上げていかなければなりません。
この変革からも4つのスタイルで会社を読み解くことが出来ます。
①もともと残業が不要
②人材を補った(社員の純増)
③もともと残業が少ない
④みなし残業
企業によってやり方は様々ですが、①③④は『生産性』を追求する会社です。②の会社は売上が好調であると考えられます。
このことから『生産性』を追求する会社が多くなった様に思えます。
《即戦力がより一層鮮明に》
以前の新卒は、先輩社員の仕事を盗み自己成長に邁進する風潮がありました。企業側も教育という場を通し『基礎知識』を教えてくれました。
しかしながら、冒頭でもお話したようにあらゆる企業が『生産性』を追求することになりましたので、必要最小限の人員で利益を生み出す『ビジネスモデル』に変化しています。
企業にとって従業員は『雇用』から『投資先』に変わったのです。
『売上に貢献してもらえる人材』なら、中途採用・シニア・外国人など誰でも良いのです。
《提案型思考を身に着けよう》
良くあらゆる企業で『社内提案』を募集しております。
これらは、会社の利益につながるプロジェクトの題材を募集しているわけですが、思い付きの『発想・アイデア』だけでは受け入れてもらえません。
市場の反応/処理能力/収益性/継続性/生産性を踏まえた上で『ロジック』を組み立てたものを提案していく必要があります。
新卒は社会経験がありませんので、発想力が勝負の『カギ』となります。しかしながら、『ロジック』の無い提案は受け入れられませんので、他の人とは違った切り口で対抗してみましょう。
《資格は重要》
資格を持っているだけでその分野を勉強してきたことが証明されます。
一貫性のない資格はあまり意味がありませんが、資格を持っているからこそ有利に働く場合があります。
企業によっては、入社後に資格を取得させるところもあるので前もって資格をもっているととても楽です。(仕事をしながら勉強するのは大変)
その分野を勉強していれば入社後も、理解しやすいので話が早いです。
現場は、常に忙しいので業務中に勉強などしている暇はありません。
《賢いものが成長する時代》
いまや新卒でも中途でも賢く振舞える人ほど重宝される時代となっていきます。正論ばかりを言い続け建設的な意見が乏しい人は人手不足でない限り受け入れられません。
そのような方との比較では、容易に勝敗が付くかもしれませんが、バランス感覚に優れている人は『手ごわい』です。
新卒の場合、『前向きさ』はとても重要です。上司は選べませんが、先輩は選べます。どの先輩に付くかで今後の展望が決まったりします。出来るだけ階層の上の人とのつながりは重要ですが、物事にはステップがありますので、始めは『権力者』を見つけ付いていきましょう。チャンスはきっと訪れます。
《知識あるものが勝つ》
時代の変化はとても速いです。だからこそ企業は常に新しい『ビジネスモデル』を模索しています。常に勉強をすることで『世論のニーズ』を探ったり、『新技術』を取り入れたりとさまざまです。
新卒でも中途でも/先輩でも後輩でも『知識』を持っている者が『イニシアティブ』を取ります。
目先の物事だけではあまり意味がありません。その『知識』がどのように役立つのかを分析したうえで『ソリューション』を作り上げる事が重要です。
《企業の取り組みは勉強になる》
自分の勤めた会社の『ビジネスモデル』は必ず把握しておきましょう。
収益の上がらない経営では会社は継続しません。会社が大きいほど多様な収益モデルを持っているのでわかりづらいですが、組織図を見れば大抵はビジネスモデルを推測することが出来ます。
これらを把握することで、スキルアップに役立ちます。現職のステップアップや転職の際にはとても参考になると思います。
※注意:転職などの際に前職で知りえた内容は話さないようにしましょう。守秘義務が生じますので自分だけに留めておきましょう。
【あとがき】
時代の変化とともに、『活躍する人・活躍しない人』の二極化が鮮明となります。どれだけ早く『勝ちパターン』を見つけられるかポイントです。
これからの日本は、年金問題により『定年延長』は避けられないかもしれません。しかし企業負担を考えると難しい問題だと思います。
そこで企業は、『生産性の良い若い人材』にフォーカスしなければならなくなります。
ただ『若いだけ』で活躍できる時代は終わりつつありますので、戦略をもって活躍をしてみて下さい。