『末長い自立できる老後生活』への心得
目次
【はじめに】
現在内総務省統計局の予測では、2040年には65歳以上の人口は3,921万人とよそくしております。総人口予測(11,092万人)に対し35.3%の割合を占めます。
すなわち3人に1人は65歳以上の高齢者となるわけです。
2019年の人口推計データでは65歳以上の人口は、3588万人で総人口の28.4%を占めています。
数字からも読み取れますが、今後20年で約300万人は増える見込みですが現在も『数多くの高齢者』がいる事がわかります。
昔に比べ高齢者サービスが増えてきている事は望ましいですが、健康状態で長生きをしていただくのが最も大切でないかと思います。
健康を維持するのはさまざまですが、一般的には『食事や運動』をすることで健康が保たれるとも言われています。
しかしながら、食事や運動を行って怪我や病気を煩わしては身も負担もありません。
人それぞれの状態に合わせた健康づくりがとても重要です。
【介護食の種類】
高齢者になると、人それぞれで弱ってくる部位が異なる為、高齢者の状態に合わせて様々な形態の食事法が主流となっています。
《介護食の種類》
- 常食(普通食・通常食)
- きざみ食:食べ物を小さく刻んで食べやすくした食事
- ソフト食:よく煮込んだり茹でることでやわらかくした食事(舌で潰せる硬さ)
- ミキサー食:ミキサーにかけて液体状にした食事(誤嚥を防ぐためにトロミをつける場合もある)
- 嚥下食:やわらかく調理したものをミキサー等でペースト状やゼリー状にした食事
- 流動食:液状のおかずや重湯(粥の上澄みの液)
《食事はバランスが重要》 栄養バランスを考えられた食事はとても重要です。 家庭での栄養バランスを毎日考えることはとても難しく、家族別々の調理だと手間がかかります。それらを考えると『安定した食事』を準備できるように選択肢として考えておく必要があります。 |
【高齢者住宅】
高齢者になっても自立できることはとても理想です。
しかしながら、高齢者である以上リスクは常に伴います。すぐに誰かが駆けつけてもらえるほど安心なことはないのです。
以前は、高齢者といえば介護が伴う有料老人ホームが主流でしたが、現在は、自宅兼高齢者サポートの物件が増えております。
《安心の暮らし》 自立型サービス付き高齢者向け住宅(高齢者賃貸)は現在増えています。 生活相談や安否確認・食事サービスなど普段の自宅ではおろそかになりそうなサービスが充実している所が特徴です。 |
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【介護施設】
介護施設には、『介護状態』に合わせた施設に分かれています。
施設は、『自立型から重度型』までさまざまな形態が存在しますので、ご自身の状態に合わせた『介護認定』で判断されます。
《主な介護施設》
- 有力老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- 介護付き有料老人ホーム
- サービス付き高齢者住宅
- 特別養護老人ホーム
- グループホーム
【高齢者の運動】
高齢者は、筋肉量・筋力・身体機能の低下が起こる『サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)』が現れてきます。このため『転倒リスク』なども増え介護状態に進んでしまいます。
出来る限り、自立状態を継続させるにも、元気なうちからそれぞれに合った運動を試みることはとても大切です。
運動すると、『食欲がわいたり・リフレッシュ』できたりします。気分転換にも自立した活動生活が送れることは『介護予防』にも繋がります。
【あとがき】
冒頭でも述べましたように高齢者増加は避ける事ができません。
しかしながら、高齢者となったからといっても必ずしも介護が必要となるわけではありません。そのためにも普段から周囲の人が『見守る』活動は欠かせません。
勿論、当人の自覚は必要ですが、高齢になれば情報収集なども難しくなるものです。
政府は、年金問題などから就業年齢(退職年齢)を模索しております。
現在の退職年齢65歳から70歳に引き上げられると、現在の平均寿命は男性(81.41歳)/女性(87.45歳)と照らし合わせると10年から20年で平均寿命を迎えることになります。
しかしながら日本人の最高年齢117歳(女性)であり、2019年の総務省統計局のデータでは100歳以上が7万人が存在しております。
時代の変化とともに、平均寿命は延びていますのでいつまでも『自立生活を送れる老後』を目指すことがとても大切ではないかと思っております。