『スキルの重要性』を再確認しよう
目次
【はじめに】
皆さんもご存じのように、現在は新型ウイルスの影響により世の中の情勢が大きく変わりました。もともと技術革新に伴い徐々には世の中が変化しつつありましたが2020年に入り急速な変化が訪れました。
日本においても外出自粛令は出されていないものの、2020/4/7~2020/5/6は『緊急事態宣言』が発令されました。
1か月間の外出自粛要請ではありましたが、未だ経済の回復が見込めません。
そのことから上場企業でも、業績が悪化している企業は今後『整理解雇』が増えるものと思います。
【失業率の推移】
2020年に入り完全失業率は以下の通りとなります。
2020年度 | ||||
5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
完全失業率 | 2.9% | 2.8% | 2.9% | 3.0% |
厚生労働省から、企業の給与を支える『雇用調整助成金』を2020年12月末日まで延長すると発表がありました。
恐らく、多くの企業では年内においてとても助かっているものと思われます。
雇用は、売上げとの密接な関係で成り立っていますので、利益(収益)が見込めない場合は、雇用調整が始まります。
利益は、収入(売上高)と経費(販管費等)のバランスから成り立ちますので収入が無ければ経費を抑える事になります。
その経費には当然人件費も含まれますが、人件費にも法律上の観点から契約上の内容に応じて削減の優先順位がつけられます。
企業によっても考え方は異なりますが、一般的には、『派遣と期限の定めのある従業員(パート・アルバイト)』から検討します。
次に『期限の定めのない従業員(正社員)』に着手するわけですが、厳選したリストラをしないと業務に影響をきたします。
正社員を整理解雇をするには、一定の条件を満たさないと整理解雇は出来ませんので、小さな会社ほど『厳選したリストラ』が顕著に表れます。
【リストラ対象者とは】
リストラ対象は大きく分けて4つに分けられると思います。
①専門性の高い仕事や複数の仕事をこなせる社員は、生産性に影響を及ぼしますのでリストラになる確率が最も低いと思われます。
②次に、リストラ対象が低いと思われるのが『組織を纏められるリーダー職』です。少人数でも業務を纏める力が問われます。
③その次にリストラ対象がやや低いと思われるのが『コミュニケーション』が取れる社員です。企業との足並みを揃え適材適所の業務に取り組める事が出来る方など。
④仕事は出来るが、協調性が乏しく常に不平不満を言ってチームワークを乱す者は、会社に悪影響を及ぼしますのでリストラの優先順位が高いと思われます。
リストラの低い順は、《低い:①<②<③<④:高い》となると考えますが、①と④は表裏一体です。
会社が緊急事態のときこそ、チームワークを発揮する必要がありますので、常日頃からコミュニケーションは重要だと思います。
【スキルはとても重要】
知識があっても、仕事に転換できなければ何の役にも立ちません。
しかしながら、知識を持っているのと持っていないのでは全く戦力が異なります。
どの業界でも仕事の内容は違えど基本的な作業はほとんど一緒です。
ご自身がどの分野の専門性を高めるかで、その企業が求める人材の必要性が決まります。
仮に性格やスキル等が同じ場合、『資格を持っている人』と『持っていない人』のどちらかを残す場合は、専門性の資格を持っている方を残すと思います。なぜなら、資格を持っている方は、目先の業務(作業)以外の知識をもち合わせている可能性があるからです。(中には、その資格がないと業務を行うことが出来ない場合があります)
その為にも、スキルや資格を再認識する必要があると思います。
【必ず人手不足の業界は現れる】
この新型ウイルスが横行している中、ほとんどの業界はダメージを受けてしまいましたが、この渦中において業績を伸ばしている企業が存在します。
一例をあげると、宅配事業(飲食も含む)やオンライン事業などがあります。これらは、すべてITが関係した事業が中心となっています。
そのことからも、人が需要を求める業界は今後も衰退しにくい傾向があると見て取れます。
必ずしもITは生産性を向上させるための道具であるため、各業界において専門性の高い知識は重要となります。
今後は需要のある他業種への転職が積極的に行われると思われますので、出来る限り需要が見込まれる業界の勉強は必要なのかもしれません。
【将来を見据えた準備】
恐らく今後の転職活動において最も重要となるのが、『知識と経験』です。リストラにあってから次の準備をしていては到底間に合いません。
資格や経験は習得するまでに一定の時間がかかりますので、平時の時から準備をしておく必要があります。
その準備をする上での一例を紹介致します。
- IT
ITはフリーランスでも転職でも、ともに需要がある業界です。 企業の中には、独自でシステム部署を持っている企業などもありますのでIT業界だけではなく幅広い業界での活躍が可能です。 |
- 美容(女性向け)
お肌に関係するお仕事は様々存在します。 アドバイザーであったり、商品開発であったりと様々なニーズには一役買う資格だと思います。 |
- 金融
銀行、証券、保険、不動産、社会保障、税金、老後などお金に関わる知識を勉強することが出来ます。それぞれの業界では専門的知識が必要とされますが、幅広い知識を習得することで専門的知識がわかりやすくなります。 |
【あとがき】
今後、益々企業は生産性を追求していきます。なぜなら少子高齢化に伴い人手不足を補うためITの活用は必要不可欠になってきているからです。
その上、企業は優秀な人材を常に探しています。
一般的に就職は、書類審査から始まります。
その書類にインパクトを与える事が出来なければ不採用となるのは当然のことです。
どんな企業でも、どんな時代でも勉強をしている人が好まれますのでご自身の武器としてスキルを見直してみてはいかがでしょうか。