【金融一覧(投資・経営)】

【株式とは①】

Studing Money④-1

目次

【株式の理論価格

  • 株式の価格も、債券価格の算出式と同じように、『将来のキャッシュフロー』(入ってくるお金)を現在価値に割り戻して合計額を求めます。
  • 株式の場合、『将来のキャッシュフロー』は配当金です。
  • 『株式の理論価格』を算出するモデルを『配当割引モデル』と言います。
  • 『配当割引モデル』には2種類のモデルがあり、『ゼロ成長モデル』『定率成長モデル』があります。
  • ゼロ成長モデル』は、一定の額の配当金が未来永劫、ずっと続くと仮定して算出。
  • 定率成長モデル』は、配当の額が一定の率で伸びていくと仮定して算出。

ゼロ成長モデル】

※1株当たりの配当金10円の株式の期待収益率5%の時、この配当金がずっと続くと仮定すると理論価格はいくらか?

     株式の理論価格 = 10円 ÷ 0.05(5%) = 200円

ゼロ成長モデル』による株式の理論価格 = 10円(1株当り配当金の額) ÷ 0.05(期待収益率) = 200円

  • 期待収益率』は、株式に投資する人が要求する(期待する)収益率と言われます。
  • リスクの高い投資』は『リスクのない投資』よりも高い収益率を期待しています。
  • リスクのない投資』の収益率を『リスクフリーレート』と言います。
  • リスクをとる投資』の収益率を『リスクプレミアム』と言います。

     期待収益率 = リスクフリーレート + リスクプレミアム

  • 短期金利や国債などのレートは、『リスクフリーレート』に該当する。

【定率成長モデル】

※1株当たりの配当金10円の株式の期待収益率5%の時、将来の配当金は一定ではなく4%ずつ成長していく場合の株価

      株式の理論価格 = 10円 ÷ {0.05(5%) - 0.04(4%)} = 1.000円

定率成長モデル』による株式の理論価格=10円(1株当り配当金の額)÷{0.05(期待収益率)-0.04(利益成長率)}= 1円

【ポイント】

『定率成長モデル』では、企業の成長率が高まる事で、理論株価も高くなります。

利益成長を期待される事で、値動きが大きく変動する代表として『新興企業株』や『ハイテク株』があります。

【その他お薦め】

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